菅原金物店

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プロ(職人)から見た、「こんな施主は嫌だ!」その3

職人に思い付きを言ってこられる方
ある一戸建てに手すりをつけに行った時のことですが、施主さんも日曜大工をしている方らしく庭に自分で作ったというテーブルと椅子をおいていました。職人がどういう風に手すりを付けるのかが気になるようで玄関を開けっぱなしにして作業をじっと見られていました。職人たちも少しやりづらいらしく工事が完了しましたら呼びにいきますので、中に入られていてくださいと言ってましたが、見るのが好きなんでここにいますと庭の椅子に座り始めました。手すりの柱を立て終わると、その施主の方が職人にやっぱり後10cmくらい高くしてほしいと言いました。職人は柱を上げるのは強度が不足しますし、いりぐちにある郵便受けに当たってしまうのでできませんと言い返すと、むっとされた様子で何も言わずにまた庭の椅子に座りました。柱が固まり手すりをつけようとドライバーで手締めしている所に、これで締めたほうが早いだろうと電動インパクトを家から持ってこられました。職人たちも持っていますし、悪いとはおもいながらも、自分たちの作業の仕方を変えるわけにもいかず締め付けすぎないように、手締めをしているんだということを伝えると、怒った様子で家に入っていかれました。思い付きで色々と言ってこられる方には、気を付けています。最後に職人に、ついでにこれもやってくれと頼んでくる施主
職人の方たちは、基本的にその日に必要な分の道具しか持ってきません。例えばイレギュラーで必要になるであろう道具は持ってきますが、何日も後になって使うような道具は盗まれたりしたら大変ですしいちいち持って帰るなら最初から持ってきません。前日にインパクトを使っていてもその作業が終われば職人たちは持って帰りますし、次の日は別の道具をもっていったりするので事務所に戻ったら、ほとんどの職人たちはおろしてしまいます。そのため本来の作業以外の事でどうしても頼みたいことがある場合は最初に言っておくと職人たちの中にも善意でしてくれる場合が多いですが、工事の最後や終わった後で言うと、これ以上したくないとかではなく道具がないこともあるのに、なんでこの職人たちはインパクトももってないんだと言ってくる方もいます。こんなこともわからない施主は本当に嫌です。
職人の言うことを理解しようとしないで、自分の意見を通してくる施主
職人が嫌がる施主には、理解することをしないで、自分の意見が一番だ!というような施主がいます。職人たちは要望をきちんと聞いてできることであれば、必ずしますが設計上できないことや、技術的に無理な時はきちんとできませんと言われる方が多いです。それが施主のほうからしたら面白くないらしく俺がやれといえば黙ってやれ!と思われている方も多いです。職人たちも仕事をもらっているのでやんわりとできない理由を言うのですが、どうしても言い合いになると負けてしまいます。そうなると作業の手順がガラッと変わったり、必要以上に時間がかかったりしますので、職人たちのやる気もそがれてしまいます。言い方の問題ですが、いったん職人たちの言い分をしっかり聞いて、理解した後で意見を言ってもらいたいものです。