インパクトドライバーのメンテナンス
カーボンブラシの有無について
インパクトドライバーの故障(メンテナンス)頻度はカーボンブラシがある場合とない場合で大きく異なります。
例えばマキタであればブラシのついていないモデルであるTD132Dは故障しやすいモデルとして有名です。実際に修理業務を行っているお店であれば大量に修理をしたご経験があるのではないでしょうか。ただし現在は状況がちょっと変わってきており、最近発売されたモデル達はブラシのついていないものでも故障しにくくなっているようです。例えばTD133Dなどがそれにあたります。多くの人が気になるのは水に対する故障でしょう。これについてはブラシの有無は直接関係ありません。仮にブラシの有無以外の内部構造が同じであれば水による故障頻度の差はないのです。TD134Dなどは水に強いですが、それはブラシモーターだからというわけではなく、内部構造が水に強い設計になっているからです。
インパクトドライバーの日々のお手入れ
インパクトドライバーというのはあまりマメにやっている人はいないかもしれませんが、日々のお手入れをしたほうが良いです。ビットホルダー部分にメタルが使われているため油を挿してあげなければなりません。メンテナンス頻度は、使うペースにもよるとは思いますが、概ね月に1回か2回程度油を差してあげるのがよいでしょう。 そういった日々のメンテナンスやお手入れが面倒臭い、忘れてしまう、という方も多いと思います。そういうタイプの方であれば贔屓にしている工具店などで何かのついでにオーバーホールによるお手入れとメンテナンスをしてもらうというのも良いでしょう。 プロに任せる事でついでに他の部分も見てもらえます。アンビルやハンマー部分も長く使っていると痛みやすいため、これは非常に有効です。ただオーバーホールは結構な金額がかかってしまうケースも多いので、わざわざオーバーホールに出してお手入れやメンテナンスをするぐらいならインパクトドライバーを中古で売却してしまい、新しいものを買うのも手かもしれません。
インパクトドライバーとドリルドライバーの違い
インパクトドライバーとドリルドライバーは見た目も用途も似ています。そのため、ほとんどの人はその違いについて明確に説明ができないでしょう。では具体的に両者は何が異なるのでしょうか?ドリルドライバーとは回転による力のみに頼ってネジを締める工具です。インパクトドライバーとは回転プラス打撃による力でネジを締める工具です。 そのためインパクトドライバーの方が名前の通り衝撃が強いです。衝撃の強弱の差があるため、それぞれ向いている用途と向いていない用途がでてくるわけです。ドリルドライバーの場合は穴あけや短いネジ締めなどの用途に向いています。インパクトドライバーの場合は長いネジ締めや硬いネジ締めや大型家具などの用途に向いています。メンテナンスやお手入れの頻度というのは両者にほとんど差はないかと思います。